
治療方針のご相談
異所性蒙古斑の治療方針は、診察であざの種類や色の濃さをなどを確認し、経過観察するかレーザー治療を受けるかをご家族と相談して決めて行きます。ここでは自然に薄くなるかの見方や通院回数の目安、照射後のケア、保険適用などについてまとめました。
この記事の要点まとめ
- あざの種類や色、広がりを診察で確かめ、様子を見るか治療するかをご家族の予定もふまえて相談します。
- レーザーは数か月おきに何回か照射するのが一般的です。ただし、診察に通う回数や照射後のケアには、人によって差があります。
- レーザー治療を希望される場合は、お子さんのスケジュールと共に、付き添われる方の都合も合わせて考えておくと良いです。
異所性蒙古斑、蒙古斑、太田母斑などの『青あざ』
異所性蒙古斑の特徴
お尻や腰の蒙古斑と比べ、腕や足、肩などの異所性蒙古斑は色が濃い場合や範囲が広い場合に学童期以降も残りやすい傾向があります。成長につれて自然消失する例もありますが、何歳まで続くかは個人差が大きく、見た目だけでは判断しにくいのが実情です。
他の『青あざ』
青あざには異所性蒙古斑のほか、自然に消えにくい太田母斑などもあります。健診で指摘受けた時なども、まず医師の診察で種類を確かめてから方針を考えることが大切です。診察を受けることは、その場で治療開始を決める約束ではありません。
経過観察とレーザー治療

経過観察の場合
経過観察は単に待つのではなく、色の変化や範囲を写真で記録し、薄くならない場合や気になる変化があれば再相談する進め方です。自然経過を待つ利点と、0歳など早い時期にレーザー治療を始める利点の両面があります。そのため経過観察を選ぶ場合も、治療を始める時期の目安を医師と決めておきましょう。
レーザー治療の場合
Qスイッチルビーレーザーによる治療は、一般的に数か月おきに複数回の照射を行います。レーザー照射日以外に診察や経過確認の受診が必要となる場合もあります。通院回数や時期などについて、診察時にご相談いたします。
治療の痛み・色素沈着などの副作用
照射の前に麻酔のテープを貼ったり、クリームを塗ったりして痛みをやわらげる方法が一般的です。治療範囲が広範囲の場合などは、全身麻酔を検討することもあり、その場合は他の医療機関に紹介させていただくこともあります。
また照射後には、炎症後の色素沈着や水ぶくれ、色抜け(白抜け)などのリスクが生じる可能性があります。
受診にあたって
保険適用について
異所性蒙古斑のレーザー治療は条件により保険適用となる場合があり、自己負担は照射する広さや助成の有無によって変わります。お子さんはこども医療費助成で負担が少なくなる場合もあります。受診の際ご確認ください。
乳幼児のレーザー治療も行っております
当院では、女性の副院長が形成外科を担当しており、形成外科および日本レーザー医学会の認定専門医資格を持っております。小さなお子様の受診をご検討の際は、どうぞお気軽にご相談ください。ご希望により、比較的待ち時間の少ない時間帯のご予約をご案内いたします。
よくある質問
Q1. 異所性蒙古斑ができる原因や、アジア人に多い理由は何ですか?
胎児期に真皮層(皮膚の深い層)に存在する真皮メラノサイトという色素細胞が、出生後も残ることが原因とされています。皮膚の深い場所にあるメラニン色素が光の散乱(チンダル現象)によって青く見える仕組みです。アジア系の人は、生まれつきこの真皮メラノサイトが残りやすい体質的な傾向があると考えられており、そのため蒙古斑や異所性蒙古斑が多く見られます。
Q2. 0歳で受診したら、すぐにレーザー治療を始めなければなりませんか?
受診したからといって、すぐに照射を始める必要はありません。まずは他の青あざとの見分けや色の濃さの確認を行い、自然経過を見守るか、時期を決めて治療を検討するかを医師と話し合うことができます。
Q3. レーザー照射後のテープ保護はどのくらいの期間続きますか?
テープ保護は、かさぶたがとれるまでの1〜2週間ほどが一般的な目安です。期間は部位や照射後の皮膚の反応によって個人差があります。その後も色素沈着を防ぐために日焼け止めや衣服による紫外線対策を続けることが推奨されます。
